指差し日本地図学習

白地図を使って1週間で覚える! 

地理の学習で、日本地図の位置を覚える学習法を考案しました。仕組みは簡単、カルタ感覚で、地図上の都道府県の位置をできるだけすばやく「指差す」というもの。もともとはわが家の三男(小4)のために考案したものです。これがなかなかの効果を発揮。最短1週間(毎日20〜30分間)で都道府県の位置を覚えてしまうことも可能です。ぜひお試しください。
「指差し日本地図学習」考案のいきさつ

この「指差し日本地図学習」では以下の4枚の地図と2枚のシートを使います。
1週目の学習では、日本地図①(都道府県名入り)日本地図②(地方入名り)白地図①(地方わけあり)都道府県名シートチェックシートの5点をプリントアウト(A4サイズです)します。できれば日本地図①(都道府県名入り)白地図①(地方わけあり)はコンビニなどでA3に拡大コピーしてください(もちろんA4サイズのままでも使用できます)。

学習の手順 〜1週目の学習をスタート〜

1)日本地図①(都道府県名入り)を子どもの前に置きます。そして斜め前に日本地図②(地方名入り)を置きます。
2)親が都道府県名シートを手にして、順番に都道府県名を読み上げていきます。シートには北から南まで、都道府県を6つずつ、8つのブロックに分けて印刷されます。例えば、このとき、ブロックの①⑤②⑥③⑦④⑧の順に、まず一番目の都道府県名から読むようにしていくと適当に散らばります(北海道、滋賀、福島、鳥取…)。このブロックの読む順を変えるなど、工夫してみてください。
子どもは読まれた都道府県を探して指を置くだけ。
子どもがわからないで困って入る時こそチャンス! 「東北地方だよ」などと声をかけましょう。子どもは斜めに置いた日本地図②(地方名入り)を見て都道府県を探します。これで地方の区別も自然と身についていきます。
都道府県シートの使い方
各ブロックの最初の都道府県から、左図のような順で読みます。毎回読む順を変えることでランダムになります(各ブロックの最後から順に読む、など)。
3)47都道府県を読むのに、最初は20分くらいかかるでしょう。でも、これはどんどんスピードアップしていきます。

4)一通り終わったら、次にひとつの地方だけを重点復習します。例えば、一日目は東北地方を重点復習するなど。

5)それから白地図①(地方分けあり)を子どもの前に置きます。親はこれまで子どもの前に置かれていた日本地図①(都道府県名入り)を脇に置いて(子どもから見えないように)、都道府県名シートを使いながらその日に重点復習した地方のみ、白地図を指差す練習をします。
白地図を指させるようになったら、今度は子どもが自分で指を指して都道府県名を言います。何度か繰り返して、その日に重点学習した地方の都道府県名をすべて自分で言えるようになったらクリア! だめなときは無理をせず、翌日またもう一度同じ地方を重点復習しましょう。

6)これを繰り返して、東北地方、関東地方、中部地方、近畿地方、中国地方、四国地方、九州地方を7日間で重点復習しながらすべての都道府県の位置を覚えていきます。
学習のポイント(1週目)
日本地図①(県名入り)を前に置いて、親が都道府県名を読み上げ、子どもが日本地図上を探して指を差す。
②子どもが迷っているときは、親が「○○地方だよ〜」と声をかける。子どもは斜め前に置いた日本地図②(地方名入り)を横目で見ながら都道府県を探す。
③全部の都道府県を指させたら、ひとつの地方だけを重点復習。
④次に子どもの前に白地図①(地方分けあり)を置き、その日に重点復習したところを指差す練習をする。
⑤何度か指差したら、今度は子どもが自分で白地図を指差して、都道府県名を言う。何度か繰り返す。
⑥自分で指差し、都道府県名を言えるようになったら終了。無理はしない。
全部覚えられないときも、ほめてあげることを忘れずに。

学習の手順 〜次の一週間で完全定着〜

1)2週目以降は、白地図①(地方分けあり)白地図②(地方分けなし)をおもに使って練習していきます。全国での練習と地方別の練習とを組み合わせるのがポイントです。苦手な地方は日本地図①(都道府県名入り)に戻って反復練習します。
2)かかった時間などを記録するチェックシートもご用意しました。お使いください。
学習のポイント(2週目以降)
*この時点で、親の側もこの学習法にかなり習熟しているはず。いろいろ工夫して定着をサポートしてあげてください。

ランク1
白地図①(地方分けあり)を置いて、親が都道府県名を読み、子どもが指差す。最初は、北から南に、順番に読み上げる(北海道、青森、岩手、宮城…)。
②①でとくに間違いの多かった地方があれば、日本地図①(都道府県名入り)に戻って苦手な地方を重点復習。
③①でひととおり言えるようだったら、ランダムに読み上げて指を差させる。
ランク2
白地図①(地方分けあり)を置いて、子どもが北から順に都道府県名を言っていく。つまったら親が教えて、とにかく最後まで言わせる。
②難しいようだったらランク1に戻る。
ランク3
白地図②(地方分けなし)を置いて、子どもが北から順に都道府県名を言っていく。
②難しいようだったらランク2に戻る。
ランク4
白地図①(地方分けあり)白地図②(地方分けなし)に、子どもが都道府県名を自分で書き込んでいく。習った漢字はできるだけ使う。習っていない漢字も覚えるチャンス!
茨城の「茨」、栃木の「栃」、埼玉の「埼」、神奈川と奈良の「奈」、新潟の「潟」、福井の「井」、山梨の「梨」、岐阜の「岐」「阜」、滋賀の「滋」、大阪の「阪」、岡山と福岡の「岡」、香川の「香」、愛媛の「媛」、佐賀の「佐」、
長崎と宮崎の「崎」、熊本の「熊」、鹿児島の「鹿」、沖縄の「沖」「縄」は小学校で習いません。学年にもよるでしょうが、このチャンスに一緒に覚えられたらすばらしいですね。

●カルタ式
兄弟や親子や、お友達と競い合う。各自で色の違う駒を置いたりしてもいいが、すぐに倒れたりずれたりするので、指差し競争で勝った人がコイン(のようなもの)を取ってその総数を競うようにしたほうがいいと思います。
また、複数の人数で順番に地図を指さして都道府県名を言い、合っていればそこに自分の色でチェックを入れる。(間違っていたら次の人に順番が回る)という簡単な遊びもできます。これは大人にもおすすめ。

●都道府県名シートの活用(発展学習)
都道府県名シートには、県庁所在地もかかれています。とくに、都道府県名と県庁所在地名との名前が違うものにはアンダーラインを引いてあります。県庁所在地名を読んで指差しをする方法もありますし、都道府県名を読み上げて、子どもが指差しをしたあとに「県庁所在地は○○だよ」と声をかけ、子どもに復唱させる方法もあります。
また、都道府県名シートにはフリーの欄があります。ここには、特産品を書いたり、川の名前を書いたり、さまざまな形で工夫ができると思います。

●県庁所在地暗記シートについて
都道府県の県庁所在地を暗記するためのシートができました。都道府県名と県庁所在地名が違うものだけ18項目、北から順に掲載しています。左半分に都道府県名、右半分に県庁所在地名が掲載されていますので、下敷きなどで半分を隠して学習するといいでしょう。
≫県庁所在地暗記シートのプリントはこちら
■日本地図博士の賞状ができました
お子様がすべてマスターしたら、プリントしてあげてください。

※プリンタの用紙設定を「横」にしてプリントしてください。

≫賞状のプリントはこちらからどうぞ
地図とシートのプリントはこちら